Larutan
 
BORN HISTORY
FLSH WATER

2008年からスタートしたSAMONGACHI HANDMADE LURE & WORKSですが実際この数年前から始動していたのです。
自分でシェイプしたルアー(後のTMLR75mmとなる)のファーストチャレンジがファーストフィッシュとなった2005年の芦ノ湖解禁。
早々にレインボーがヒット!
解禁の為、放流された魚だったがそんな事どうでも良いほど嬉しかったんだ。
何故なら、今までスプーンやプラスチックのインジェクションルアーで釣れた時とは違う新鮮な感覚だったから・・・
その後はグッドプロポーションのブラウントラウトもヒットして出来過ぎたデビューとなった。

その後も探求心は膨らみ続け流れの中へ・・・
幼い頃、手にすることが出来なかった渓流の宝石と称される山女魚や岩魚にも自作ルアーで挑んでみようと群馬県のとある渓流に向かったが結果は素直なものだった・・・
この時、準備して持って行ったルアーはフィールドの事を想像し空想の中で作り上げたモノだったが甘くはなかった。自然の中に入り込む事さえ拒否された様に感じた。
そこから開発が始まったんだ。
数々、削り出したフォルムに数パターンのウェイトを忍ばせたモデル
(後のHUMP FLAT 60mmとなる)を持って今一度あの溪に・・・
キャストしたルアーは岩肌を滑る流れを掴み川底に消えて行く。
ポイントを変えながらのキャストにそれは不意に訪れた。
水面下で銀色の光がもんどりうった瞬間にロッドには生命を感じさせる重みが伝わった。
気が付けば15cm程の山女魚が目の前に横たわっていた。
 
 

 

  
SALT WATER

故郷の群馬県から相模湾を臨む神奈川県に移り住んでからは SALT WATER LURE FISHING のフィールドを開拓する事に時間を費やす事も増えて来た。
ただ、SALT WATERだからと言って何処でも狙ったターゲットに出会える訳では無く、知り合いやフィールドで出会った人達、それと自らフィールドに足を運び、かき集めた情報を元にルアーの開発やテストに昼夜問わず奔走した。
ある日の朝、通っていたサーフのリバーマウスや排水溝まわりには数人の先行者がキャストを繰り返していた。
陽が昇り、徐々に人も少なくなって先行者の退いたポイントでキャストするとルアーがサラシに入った瞬間にロッドが手から離れてしまうのでは無いかと思うくらいの衝撃が走った。
サラシの中から大きな口を開けてエラ洗いを繰り返す。
思い出しても興奮して来る。
寄せ波に乗せてランディングしたシーバスは70cm、SAMONGACHI のオフショアゲーム、ファーストフィッシュとしては大満足の結果となった。
自分の作ったルアーで、こんな数々のアドレナリンが噴き出る体験をしたらルアークラフトの道に踏み込んでしまうのも無理はない。
しかし、この時は自分がルアービルダーの世界に入って行くとは夢にも思っていなかったな・・・